人には深い泉が隠れている
人には深い泉が隠れている
溢れだして止まらない
ぶわっと一気に上空30メーターくらいまで液体状の七色に光る物体が飛び出して
左右にもグンっって同じやつが広がっていく。
とても水みたいな大きな鳥の形を模して、
羽が開き切ったときには清々しさに包まれる。
大きく両手を挙げて背伸びをしたときみたいに。
で、その膨らんだイメージと触れた世界は、
勝手に自分と知り合いみたいな気持ちになる。
そうするとなんだか暖かくなる。
ぐぐぐ、ぐぐぐっと力んで緊張してを繰り返してから、背筋を通して歩き出すと、今日も一日始まるなあと思っていつものみちを歩く。
陽の光を浴びたら、燦々と。
いつものお肉屋さんからおまけをいただいたら、嬉しい感情をキラキラと。
ほっぺたにあたる冷たい空気が身体をぶるぶると反応させて、 心の芯の方に訪ねてくる。
「いまどんな気持ち?」
イメージと身体をリンクさせて遊んでいる。というおはなし。